7月30日の日経新聞に、ヤブサキ産業の取り組みが掲載されました!
出光、高齢者支援の拠点に
「新しく買ったスマホの設定を手伝ってほしい」「足に不安があるので孫の結婚式に付き添って」
千葉県で出光興産のGSを17カ所運営するヤブサキ産業(千葉県市川市)には、こうした依頼が月に120件ほど舞い込む。
同社は22年、地域の高齢者の生活を支援するサービスを始めた。
専門スタッフ16人が本社から3〜4キロメートル圏内の依頼に対応。車を持たない70〜90代を中心に400人が利用する。
料金は1時間あたり3000円からだ。
薮嵜康一社長によると、きっかけは20〜30年もの間、GSを利用してくれた常連客が相次いで自動車の運転免許を返納したことだった。
「もう車に乗らないからこれで最後だねとの言葉が寂しくて、接点を持ち続けたいと思った」という。
窓拭きやタイヤの空気圧チェックなど、給油所では気遣いの積み重ねが信頼を生む。シニアの生活支援も同じだという。
信頼を深め、いずれは相続や住宅の売却に関する相談にも乗っていく考えだ。
いまは本社付近のみだが10年で10カ所の給油所に広げ、利用者を1万人に増やす計画だ。
「高齢者向けビジネスは成長産業だ。ガソリンの需要が減る分、利益を補いたい」(薮嵜社長)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC223DK0S4A720C2000000/